「中小企業に勤務していると馬鹿になる(http://blog.livedoor.jp/patriotism_nippon/archives/4486324.html)」で、大企業の方が中小企業よりも良い最大の理由として人の問題を挙げました。曰く「最も顕著な違いはと言えば、それは人の問題です。言っては何ですが、中小企業には、無学で、無知で、無教養で、話をするのが苦痛になる馬鹿が多いのです」と書き、また「パソコンにパスワードを書いた紙片を貼っている人も珍しくありません」と書きました。いささか辛辣ではありますが、パソコンにパスワードが設定されている理由を考えようともしない人間がゴロゴロしている会社では、およそ話にも何もなりません。

 

 そもそも「考える」という習慣が全くないのであり、その結果、あらゆる場面で弊害が頭を擡げてきます。パソコンのパスワードの例はその好例で、言うまでもなくこれは、家の玄関に施錠しながら、その鍵を玄関のドアに貼り付けているようなものです。それが誤った行為であることに全く考えが至らない。それが中小企業のお馬鹿というものです。そんな会社に入社し、お馬鹿な先輩・上司を見習うことになる若い社員は気の毒なことです。事実、私が現在勤務している会社では、ゴミの分別ができない従業員がゴロゴロしていますし、ゴミは屑カゴの周辺に捨てておけばよいと考えている従業員が少なくありません。そうしておけば誰かが屑カゴに入れると考えているのでしょうし、事実、私が拾って屑カゴに入れていますが、そういう自分の行為の是非を考えることは全くしない(できない?)のであり、いくら注意しても改まりません。それが中小企業のお馬鹿従業員の生態です。

 

 で、先日もまたお粗末な出来事がありました。その日の19時30分から翌日の2時頃まで、事業所にエアコンの清掃業者が入ることになっていました。課長の一人から要望があり、清掃業者を入れることになったのですが、業務中では差し支えるということで夜間作業になったのです。そこで、19時30分に来社する清掃業者に応対し、事業所の施錠の仕方を教えた上で鍵を預け、それから帰宅する係が必要になりました。とは言っても、営業スタッフは19時30分頃までは普通に業務を行っており、施錠の仕方を知っているスタッフが必ずいるはずですから、特に問題はなかったはずなのです。

 

 ところで、私は営業には携わっておらず、障碍者の指導・教育が主業務なので18時には退社してしまいます。そのため、事業所の施錠をしたことはなく、施錠の仕方も知らないので、清掃業者に教えることもできません。1時間30分残業しても無用の長物になるだけですから、残業するスタッフに対応を頼んで、私は警備保障会社に深夜作業等について連絡するだけにしました。この警備保障会社への連絡については誰も気付いていなかったので、施錠に関しては無用の長物の私も、その点では必要な存在だったことになります(笑)。

 

 ところがと言うべきか、やはりと言うべきか、予想していたとおりなのですが、「人に頼まないで自分が19時30分まで残れよ」と批判する部下(課長)が現れました。もちろん、面と向かって言ったわけではなく、自分の部下たちに対してこっそりと言っだけですが、こういう話はすぐに伝わって来ます。普通に考えれば、施錠の経験がない私が残る必然性はありませんし、無要な残業が発生してしまいますから二重の無駄になります。普段どおり残業し、普段どおり施錠して退社するスタッフが清掃業者に対応した方が、理にかなっていることは論を俟ちません。要するに感情論だけで批判しているのであり、批判のための批判をしているだけと言ってよいでしょう。それで部下に対していい恰好をしたつもりなのかもしれません。本人は、課長らしい鋭い批判をしたとでも思っているのでしょう。セクハラ・パワハラが企業文化のような会社であり、誹謗中傷・流言飛語が日常業務のようになっている会社なので、当然予想できたことですが、こういう上司の下にいる若いスタッフは気の毒です。物事を論理的・合理的に考えるということを教わることは決してないでしょうし、感情論だけで物事を判断し、得意げに批判するお馬鹿になるのは明らかです。 

 

その日の出来事は一つの事例にすぎませんが、若い部下に「所長は残らないのですか?」と訊かれたときに、部下が納得するような合理的な説明ができないどころか、自ら率先して「人に頼まないで自分が残れよ」などと陰で言っているような上司の下にいては、その部下の将来も推して知るべしでしょう。いずれは、その上司も部下に同様の批判をされることになるに違いありません。こういう事例は中小企業では枚挙に暇がないでしょうが、中小企業に勤務しているとお馬鹿になる典型的な事例であると感じたので、参考までに書き記しておくことにしました。やはり、中小企業の最大の問題はお馬鹿が多いということなのです。


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