2017年11月

「ゆとり教育」という亡霊が蘇る日(2)

 さて、今さら言うまでもないが、日本の歴史教育は、長年にわたって反日派による洗脳・反日教育が行われてきた。祖国や祖先を冒涜する教育内容は生徒たちの拒否反応を生み、日本の子供たちは歴史の勉強が嫌いになり、祖国の歴史を知らない人間が大量に社会に出ることになった。かつて、私の部下に、東郷元帥も乃木大将も知らない大卒者がいたが、呆れたことに本能寺の変も知らなかった。かろうじて織田信長は知っていたが、これは日本通の外国人にも遠く及ばないレベルであり、私が卒業した高校には、これほど無知な生徒は一人もいなかったことだろう。しかし、それをさらに低レベルに落とそうというのが「高大連携歴史教育研究会」の目的であることは間違いない。

 

 そもそも、日本の歴史捏造を牽引してきたのは、東大の歴史学者を頂点とする日本史学会であり、歴史学者の仕事は、日本を貶める歴史を捏造することだった。この点は韓国の歴史学者と同様であり、その捏造された歴史を生徒たちに教えてきたのが高校教員たちである。日本でまともに歴史を研究しているのは、歴史学以外の分野を専門とする門外漢の学者ばかりというのが実情なのであり、「高大連携歴史教育研究会」の実態も目的も、容易に想像がつくと言わざるを得ない。

 

 記事によると、「坂本龍馬」や「吉田松陰」などが消される候補だそうだが、その人選からも彼らの意図が読み取れるというものだろう。要するに、日本国民に人気がある人物、偉人・英雄と称賛されるような人物が目障りなのである。ということは、ほかにはどんな人物が歴史から抹殺されるかも想像がつく。すでに聖徳太子は消されてしまったらしいが、記事にある「武田信玄」「上杉謙信」のほか、歴史上の有名どころは軒並み消されてしまうのではないだろうか。西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文、陸奥宗光などは言うに及ばず、緒方洪庵、福沢諭吉、大隈重信なども消されるかもしれない。要するに、偉人は日本史にとって邪魔な存在なのである。これは、私たちが子供の頃によく読んだ偉人伝が書店や図書館から消えたこととも符合する。

 

 では、なぜ日本に偉人がいてはならないのだろうか。これは誰でも容易に想像がつくことだろう。祖国の歴史というものがなく、偉人が存在しない国の僻み・妬みが原因に違いない。有り体に言えば、その国とは韓国である。韓国には正史というものがなく、その時代時代にいい加減に創作された歴史しかない。だから、教育を受けた時代により、韓国人が知っている韓国史は全く異なり、韓国史のテストができない状態が続いているという。例えば、李明博や朴槿恵の時代に歴史教育を受けた世代は、ほとんどが捏造された虚偽の歴史しか知らないだろう。それは、韓国が5千年の歴史を有する世界で最も偉大な国で、韓国人が最も偉大で優秀な民族で、世界のあらゆるものが韓国起源で、日本は世界で最も野蛮で愚かな民族の国であるという教育だったはずである。それは今も変わっていないだろうが、韓国で偉人と言えば、架空の存在でしかない檀君とテロリストの安重根くらいなのだから、否が応でも捏造せざるを得ないのだろう。それに対して、英雄・偉人が星の数ほど存在する日本の歴史は、韓国から見れば存在してはならない歴史に違いない。そのために、日本人の記憶から英雄・偉人を消そうと躍起になっていることは容易に想像がつく。その先棒を担いでいるのが「高大連携歴史教育研究会」なのであり、これこそが今回の陰謀の究極の目的だろう。「坂本龍馬」や「吉田松陰」の名前よりも、「共同体」や「グローバル化」の方が重要な歴史用語(笑)だと言って恥じない輩の集団なのだから、その実態や目的は容易に想像がつくというものである。

 

 もし、この陰謀が実現したら、日本は再び「ゆとり教育」の時代に戻ることになる。しかも、次は日本の英雄・偉人を日本人の記憶から消し去ろうという教育である。「敵国を滅ぼすのに武器は必要ない。教育を乗っ取れば滅ぼせる」と言ったのは誰だったか忘れたが、戦後の日本は、紛れもなくこの教育乗っ取り策に翻弄されてきた。南京事件や従軍慰安婦の捏造がその典型だが、これから英雄・偉人のいない国という新たな歴史教育が始まろうとしていると見るべきだろう。このブログで繰り返し主張してきたが、教育改革は日本の喫緊の課題なのである。

 

なお、上記の記事は次のように締めくくられている。以下は引用である。

 

坂本龍馬記念館・高松清之館長:「残念です。高知県にとって歴史上の人物といえば『坂本龍馬』です。幕末維新のうえで龍馬の役割は大きく、龍馬の行動や考え方は『思考力や表現力を重視する教育』に十分あたると思います。なぜ龍馬が消えてしまうのでしょうか」

 

(引用終了)

 

 もっともな疑問だと思うが、なぜ消えてしまうのかは明らかだろう。「思考力や表現力を重視する教育」などあってはならないというのが、「高大連携歴史教育研究会」の本音なのである。ちなみに、今どきの高校教員は「武田信玄は勇猛な戦国武将だった」という程度の知識しか持っていないらしい。「だから歴史教育には無用の人物だ」と言いたいのだろう。しかし、武田信玄は勇猛なだけの戦国武将ではない。信玄家法という分国法を制定したり、信玄堤などの土木・治水工事を行ったりしている。私が高校生だった頃は、そうした観点から武田信玄が教えられていた。「高大連携歴史教育研究会」の高校教員は、歴史用語・人物名だけを盲目的に暗記した馬鹿ばかりらしい。ならば、坂本龍馬や吉田松陰が何をしたかということも知らないに違いない。


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「ゆとり教育」という亡霊が蘇る日(1)

テレ朝newsとやらに「坂本龍馬が歴史教科書から消えるぜよ!? 高知に激震」という記事があった。テレ朝だけに、一読して胡散臭いタイトルだが、読んでみると次のような記事である。少し長いが、以下に記事を引用する。

 

高校の教科書に載っていた土佐藩出身の坂本龍馬、実は教科書から消えるのではないかと今、物議を醸しているんです。

 

歴史上の偉人の用語を減らすことに街の人からは賛否両論の声が聞こえてきました。なぜ、今この話が出てきているのでしょうか。

 

これは、高校と大学の教員らで作る「高大連携歴史教育研究会」が大学受験に向け、高校の授業が暗記中心になっているのは問題だとして、約半分にする精選案を発表したというのです。研究会によると、高校の主要歴史教科書「世界史」と「日本史」ともに約34003800語が載っているといいます。

 

実際、高校・大学教員を対象にしたアンケート調査で、高校の歴史教育が「大学入試の影響で用語の暗記中心の授業形態になっている」という質問に肯定的な回答が7割を超えているといいます。そのなかには、どのような案が出されているのでしょうか。それが、戦国時代を生きた武将で「甲斐の虎」と呼ばれた武田信玄。その信玄と川中島の戦いを繰り広げた上杉謙信の名前も。その後、幕末で有名な薩長同盟を成功させた坂本龍馬の名前も。さらに、幕末の教育者、「松下村塾」で知られる吉田松陰なども挙がっているというのです。

 

研究会は、実際の歴史上の役割や意味が大きくないなどとして削るとしています。その一方で、「共同体」のような概念の用語や「グローバル化」といった現代的課題につながる語句を加えるといいます。

 

(引用終了)

 

 読んでみると胡散臭いどころではない。これは、その昔、日本の教育水準を落とすために行われた「ゆとり教育」そのものである。「暗記はいかん」「暗記させるのではなく、思考力を付ける教育をしろ」といった主張が大手を振って罷り通った時代である。その結果、教科書は極度に薄くなり、授業時間は削られ、言葉を知らず、思考力もない生徒たちが出来上がった。人間は声に出さずとも言葉を使って考えるから、言葉を知らなければ思考力が付くはずがなく、暗記は勉強の基礎の基礎なのだが、当時は、反日派の愚劣な主張が持て囃されたのである。当時の子供たちは、成人した後も「ゆとり世代」という汚名を背負わされているのだが、この「ゆとり教育」を再開して教育水準を落とすことが、上記の記事にある「高大連携歴史教育研究会」の最初の目的だろう。

 

 で、「共同体」や「グローバル化」を歴史用語として教育しようというのだから恐れ入る。これらがサヨク好みの用語だろうとは容易に想像がつくが、そもそも歴史用語と言えるかどうかという点からして疑問符が付く。「共同体」は運命共同体などというように日常用語化しているし、村落共同体という普通名詞にもなっている。特別な歴史用語などではないのである。「グローバル化」に至っては、歴史ではなく政治や経済で教える言葉だろう。と言っても、「グローバル化」を好んで使うのは、サヨクなどのリベラル派が中心だろうと思われ、単なる流行語の域を出ないような印象さえある。要するに、歴史教育の名の下に、反日洗脳教育を進めようという思惑が透けて見えると言わざるを得ないのである。現に、今までも国語や数学の授業中に、南京事件や従軍慰安婦を教え込むということが行われていた学校もあるそうだから、今後は公然と反日教育を実施しようというのが第二の目的だろうと思われる。

 

(2)に続く


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