私には、「西暦2025年までに、世界地図から日本という国は消えてなくなる」という持論があるのだが、民主党が政権を騙し取って以来、日本という国の命脈も、もはやこれまでかと思うことが多くなった。お陰で新聞も余り読まなくなり、テレビの報道番組・政治討論番組なども見なくなってしまったが、今朝、何気なくテレビをつけると、櫻井よしこ女史と田原総一朗氏が討論をしている番組が目に入った。それも、女性宮家創設がテーマだったので、半ばやけくそ気味に討論を聞くことにした。田原氏が出ている番組など、見れば不愉快になるのは分かっていたのだが、櫻井よしこ女史は私が最も尊敬するジャーナリストなので、私の考えと同じ意見をお持ちだろうという期待もあったのだが、まさしく期待どおりだったので、多少は気分が晴れたのである。


 しかし、反日派の首魁のような田原氏の主張は、実にデタラメである。こんな御仁がいつまでもテレビで放言していること自体が、日本という国の異常さを示していると言えるのだが、田原氏は、女性宮家創設は賛成、一代限りの宮家には反対で子供も皇族にする、旧宮家の皇籍復帰も賛成で、結局、何でもかんでも賛成のようである。しかし、理由というほどの理由は述べておらず、「反対する理由がない」というのが唯一の理由のようだった。しかし、女性宮家創設に反対する理由など、枚挙にいとまがないはずである。「反対する理由がない」とはよく言えたものだが、その意図は明白だった。要するに、「何もかもすべて賛成だ、だから女系天皇も賛成だ、反対する理由がない」ということに尽きるだろう。女系天皇を認めさせるためなら、何でも賛成してしまうという姑息な主張なのである。実に、売国奴の面目躍如と言うべきではないか。それを誤魔化すために、女系天皇容認派が言うことは決まっていて、「女性宮家創設は、女系天皇の容認とは別問題である」というものである。しかし、女系天皇と女性宮家創設は、100%イコールの問題であり、これを別問題だと強弁する輩は、神をも恐れぬ大嘘つきである。天皇に即位できる皇族を絶やさないための宮家創設なのに、天皇になれない皇族ばかりを増やすことが、なぜ皇統の維持につながるのか?子供さえ騙せない大嘘を平然と主張するのは反日主義者の特徴で、女性宮家を創設した後で、「やっぱり女系天皇を認めないと皇統が断絶するから、認めることにしよう」と言い出すのは陽を見るより明らかなのである。


 さて、田原氏に比べると、櫻井女史の主張はさすがである。女系天皇容認派は、旧宮家の皇籍復帰に強い拒絶反応を示すのが一般的だが、櫻井女史は、旧宮家の皇籍離脱は国民の意志ではなく、GHQによる占領政策であり、中国によるチベット仏教の弾圧、ダライ・ラマ猊下の迫害と同じであるという主旨から、旧宮家の皇籍復帰の正当性を主張した。私もまったく同意見だが、それに対して、田原氏は理由も述べずに、チベットと同じではないと、一言反論するのが精一杯だった。ちなみに、この旧宮家の皇籍復帰に反対する人たちは、旧皇族がそれを望んでいないと主張するが、これがまったくの嘘であることが、先日、産経新聞で報道されていた。記事によると、「旧皇族の多くが、皇位の男系継承を維持するために皇籍復帰を要請されれば一族として応えるべきだとする意向を固めていることが分かった」というのである。それはそうだろう。2670年も続いた伝統を、売国奴たちによって一夜にして覆されるのを見て見ぬフリをするほど、無責任な方々ではないはずなのである。また、女系天皇容認派は、60年以上も市井にある人たちを皇族に戻すことは、国民が納得しないなどと主張するのだが(自分たちの主張を、勝手に国民の総意にしてしまっているのである)、つまりは、先祖代々市井にある庶民を皇族にすることは、国民が納得すると強弁しているのだから呆れてしまう。恥を知らない人間はまことに強いとしか言いようがない。


 言うまでもないことだが、皇統の維持は、日本という国の命脈を保つ切り札である。「西暦2025年までに、世界地図から日本という国は消えてなくなる」という私の持論が覆るかどうかは、実に皇統の維持にすべてがかかっていると言っても良いのである。


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